皆さんおはようございます、こんにちわ、こんばんわ。筋トレ、レッツゴー!です。
3連休にちょっと時間ができたので京都府舞鶴市にあるドライブインダルマに行ってきました。
今回は体験記になります。
僕が免許を取ってはや20数年、免許取り立ての頃は親の車を借りて友達と夜な夜なドライブに行きました。住んでるのが田舎で車が少なく夜のドライブに田舎はうってつけでした。煌々と灯りを照らす自動販売機の前に車を止めて缶コーヒーで喋りながら一服。特別美味しいと言うわけでもなかったですが自動販売機は僕たちにとってオアシスでした。たまに無性に食べたくなる自動販売機グルメ。そんな自動販売機があるのがドライブインダルマです。
そしてここは知る人ぞ知るレトロ自動販売機の聖地となっています。と言うのは『一般人が利用できる川鉄計量器 ラーメン自動販売機の現存の最後の1台』があるドライブインなのです!↑の赤の字のごとくまさにレッドリスト入りの自動販売機です。
たくさんの写真や動画を交えながらドライブインダルマの魅力をお伝えします。
この記事ではドライブインダルマの色々をお伝えします。
結論、ドライブインダルマの魅力をまとめました。
- :ドライブインダルマとは
- :川鉄計量器 自動販売機
- :自動販売機コーナー
- :ゲームセンターコーナー
- :日本のドライブインが抱えている問題
ラーメン、うどんの自動販売機だけでなくレトロなゲーム機が並んでいるのがドライブインダルマのさらなる魅力です。
この記事を読むことで、ドライブインダルマの素晴らしさがわかるようになります。
レトロ自動販売機の聖地 ドライブインダルマご紹介!
早速ですが、ご紹介していきます。
:ドライブインダルマとは
ダルマは京都府舞鶴市にあるドライブインです。宮津市と舞鶴市と結ぶ178号線沿いにあり、周りはのどかな田園風景で建物はノスタルジックな雰囲気を醸し出す昭和感満点のオレンジ色の瓦で休憩所として営業しています。
場所はここです。
ダルマがオープンしたのは昭和46年(1971年)で今年で創業53年になります。翌年に自動販売機が導入され多くの人に親しまれてきました。ドライブインダルマはレストランと自動販売機コーナーに分かれています。
営業時間は8時から18時まです。
左の画像がレストラン(食堂といった方がニュアンス的にはあってると思います)で右の画像が自動販売機とゲームコーナになっています。ちょっとした休憩なら外に置いてある自動販売機で十分そうですがお楽しみは中にあります。
- 京都府舞鶴市国道178号線沿いにあるドライブイン
- 今や知る人ぞ知るレトロ自動販売機の聖地
- 自動販売機コーナーにはゲーセンコーナーもあり楽しめる。隣に併設されている食堂でも食事が可能。
:川鉄計量器 自動販売機
ドライブインダルマを語る上で絶対に外すことができないのが正式名称『川鉄計量器 めん自動調理販売機C V-10』です。川鉄計量器とは川崎重工の製鋼部門が独立した川崎製鉄から計量器工場を分離した会社で現在の社名はJFEアドバンテックといいます。
元々は従業員の福利厚生の一環だった
川崎製鉄は24時間体制の製鉄所で365日稼働しています。現場の作業員たちが夜や冬に暖かい物が食べられるように開発されたのが『川鉄のめん類自動販売機』でした。1972年から1980年までに約9000台製造されたそうです。だが80年に製造を中止し、当時の資料や技術者もいないので再現はおろか修理すらもできない状態になっています。まさに失われたロストテクノロジーです。
うどんの自動販売機はまだ現存しているところはありますがラーメンの自動販売機は川崎製鉄の工場(噂では存在するらしいです)とこのドライブインダルマのみとなっています。当然世界中を探してもここにしかありません。
- 川崎製鉄の従業員向けの自動販売機として誕生
- 1972年から1980年までに約9000台製造される
:自動販売機コーナー
それでは早速見て行きましょう!
正面から入ればレトロ自動販売機が鎮座しています。この川鉄計量器が3台並ぶのは世界広しと言えどもここドライブインダルマだけです。まさに圧巻!まさに国宝です!例えるならマイケルジョーダンと王貞治とペレが一緒にいるようなもんです。暖簾に描かれたラーメン、うどんが美味しそうです。
神々しいまでの存在感がここにはあります。
さらに嬉しい自動販売機があります。
瓶のコカコーラ、ハンバーガー、ガムの自動販売機もあります。このガムの自販機は昔通っていた塾の近くの駅にあったのを覚えています。ハンバーガーは残念ながら全種類売り切れでした。店員さんにお話を伺ったところラーメン、うどんはなくなれば補充するとのことでした。スープ、出汁、麺、チャーシュー、天ぷらは自家製なのですぐ補充できるそうです。ただハンバーガーのパンは注文しているので売り切れて入荷するまでは販売ができないそうです。ハンバーガーは今回は食べられませんでした。
カップラーメンの自動販売機もありましたが残念ながら稼働していませんでした。画像の赤丸のようにお金の投入口にガムテープが貼られているものは稼働していません。ゲーセンでもガムテープが貼られているものは稼働していません。
実際ラーメンを買ってみました。
『コインを入れて27秒』の謳い文句が購買意欲をそそります。500円は使用できません。100円のみ使用できます。ましてや紙幣、カード払い、スマホ決済なんて糞食らえです。お金はゆっくり投入しましょう!お金の落ちる音がなんとも心地いいです。
お金を入れたら麺と具が入った器が高速で登場します。お金を入れる時『古い機械だしもし出てきなかったらどうしよう』『もし今のタイミングで壊れてしまったら?』などが頭をよぎります。勇気を持って買いましょう。
高速で登場した器に湯切りがされます。しかも2回です!ここでネギがなぜ手前に落ちているのかがわかりました。器が高速で落ちてきてストッパーのせいで急ブレーキがかかり、慣性の法則で具が右によります。湯切りも器が右に傾くので具が全て右寄りになってしまい器の端っこにしがみついていたネギが落ちてしまうようです。物理の勉強もできてしまう豪華な自動販売機です。でもその辺りはご愛嬌。
2回湯切りの後に熱々のスープが注がれて完成です。
機械がここまで押してくれます。具は右寄りです。
机と椅子もあって座って食べられます。調味料もあるのでお好みで使いましょう。僕はそのまま食べました。
味は昔ながらの醤油ラーメンであっさりしていて美味しかったです。ラーメン屋の様な派手なトッピングや背脂なんかはないですがここでしか食べられない素朴でどこか懐かしく心安らぐような味です。
動画はこちら
こちらは天ぷらうどんです。
お金の投入口はなんと縦になってます。ラーメンは横です。併設しているからこそわかる小さな違いに感動すら覚えます。
作り方はラーメンと同様です。
高速で器が登場!2回湯切りの後、出汁が注がれます。
27秒後、満を持して登場です。
手作りの出汁に手作りの天ぷら。もちろん具の天ぷらが右寄りなのが憎い演出です。ただネギのトッピングがないので被害はありません。もちろんこちらも美味しいです。僕がいつも愛用しているフンドーキンの出汁を彷彿とさせるような素朴で優しい味わい。うどんと出汁と天ぷらのみというシンプルな構成ながら、三者がそれぞれ見事に調和してうまさを引き出している。これぞ職人技と言わせるような味わいです。
本当に美味しかった
ラーメンとほとんど同じですが動画はこちらです。
ジュースは130円で栓抜きもセットなのですぐ飲めます。
『栓抜きここです』のラベルに優しさを感じます。お金を投入する音、瓶が出てくるガチャンと言う音がなんとも心地いいです。
ジュースはマニアックにHI-Cにしました。瓶だとパックや缶より美味しさ倍増です。HI-Cはこのチープさがなんとも言えない美味しさを醸し出してます。
動画はこちらです。
ラーメンとうどんはよく売れるので運が良ければこのように補充の様子が見られます。動画や写真も快く撮らせていただけます。外観も綺麗に手入れされていて中も綺麗に整備されていました。愛着を持って機械をメンテナンスされているのがわかります。
ガムも買いました。子供の頃よく食べたガムなので懐かしかったです。
- ラーメンの現存する最後の1台がここにある。
- ラーメン、うどんは無くなれば補充されるので売り切れはほぼない。
- ハンバーガーはパンの配達が間に合わなければ買えない。ハンバーガー目当ての方は要注意。
- ラーメン、うどんの味は素朴で優しく美味しい。
- 食べろ!
:ゲームセンターコーナー
自動販売機コーナーの横(同じ部屋)にゲームセンターコーナーもあります。僕が小学校、中学校くらいの時にあったゲームがありワクワクしました。
このジュラシックパークとレースのゲームは小学校の時やった記憶があります。末っ子がハマってここで2000円くらい使いました。
こちらはパックマン、スーパーマリオブラザーズ!スーパーマリオブラザーズのゲーセン版は初めて見ました。
僕はファミコン直撃世代なので真ん中の子とここで1500円くらい使いました。世代を超えて一緒に遊ぶことができます。ただマリオの方はBボタンが壊れていて機能しなかったのでダッシュができません。
左がテトリス、真ん中が名前のわからないゲーム、右が馬のピンボールのようなゲーム。馬のゲームは当たれば景品がもらえるようです。
UFOキャッチャーもありましたがコイン投入口にガムテープが貼られていてプレイはできませんでした。この回転式のは稼働してました。なんと100円で2回できます!上段部分と下段部分がありますが稼働は上段のみでした。
パチンコとスロットコーナーもありました。
パチンコは当たりませんでしたが娘がやってみました。1回くらい当たって欲しかった。
スロットはまさかの設定6があります!遊んでもらう気マンマンです。吉宗と番長なら万枚狙えます。
ジュークボックスがありましたが故障中でした。部品もなかなか見つからないらしく修理の目処は立っていないようです。
稼働していないゲームもありましたが40代50代には童心に帰れるゲームばかりで普通に子供と楽しく遊んでました。
- 懐かしのゲーセンがここにはある。
- 40代50代のおっさんには涙ものの物ばかり
- 子供と一緒に遊べる。時間を忘れて遊べる。
- UFOキャッチャーは残念ながら稼働していないものがほとんど。どなたか直せる技術者の方知りませんか?
:日本のドライブインが抱えている問題
日本には各地にドライブインがありますが問題もあります。高度経済成長と共に物流網が発達しました。その反面トラック輸送の大半が国道から高速道路に移行しました。ドライブインの需要が高速道路のサービスエリアやパーキングに移行してしまいます。また道の駅や大型施設(ガソリンスタンドやコンビニ、お土産屋があるドライブイン)の出現により個人経営のドライブインはさらなる苦戦を強いられます。これが今日本のドライブインが抱えいる問題です。
僕の幼い頃は他府県の親戚の家に行くときも3時間くらいかけて全て下道で行ったのを覚えているし、父も母もスキーや旅行の帰りは各地でドライブインをよく利用したと言っていました。
- 日本のドライブインは苦境に立たされている。
- 確かに高速道路の方が下道より早いし便利。でもドライブインにしかない魅力はまだまだある!
まとめ (レトロ自動販売機の聖地 ドライブインダルマに行ってきた)